無料で始める

ソフトとハードの日次損失上限:「ハードブリーチなし」の意味

プロップファーム7分で読めます更新English

要点ソフトな日次損失上限に達すると、そのセッションの残りはトレードできなくなりますが、口座はそのまま残ります。ハードブリーチは口座の終了・失格です。先物ファームの中には、日次上限はソフトで、ハードなのは最大損失上限だけというところもあります。ただし、ソフトだからノーリスクというわけではありません。日次上限$1,000、最大損失$2,000の$50K口座では、ソフト上限に達する日が2日続くだけで口座が終わることがあります。
目次
  1. ソフトブリーチとハードブリーチの比較表
  2. 先物ファーム3社の説明(2026年10月確認)
  3. $50Kの例:ソフト2日で口座終了
  4. ファームにはソフトでも自分にはハード:個人の1日のストップを決める
  5. 日次上限についてファームに確認すること
  6. 2本のラインをトレードごとに追跡する
  7. よくある質問

ソフトな日次損失上限は、達するとそのセッションの残りのトレードを停止させますが、口座は残り、翌日からまたトレードできます。ハードブリーチは、口座の終了・失格につながるルール違反です。先物プロップファームが「日次損失上限にハードブリーチはない」と言う場合、日次上限に達して失うのはその日であって、口座ではないという意味です。

落とし穴は、ソフト上限に達した日の損失も、1ドル残らず最大損失上限に対してカウントされることです。そして最大損失上限は、ほぼ必ずハードです。この記事では両者の違いを説明し、3社が自社のヘルプページでどう説明しているかを紹介し、「無害な」はずのソフト上限の日が2日続いて口座が終わる$50Kの例を見ていきます。

ソフトブリーチとハードブリーチの比較表

 ソフトブリーチハードブリーチ
主なきっかけ日次損失上限最大損失上限(ドローダウン)、またはルール違反
どうなるか保有ポジションが決済され、そのセッションの残りはトレード停止口座が失格・終了
翌日リセット後にまたトレードできるリセットか新しい口座が必要
ドローダウンにカウントされる?はい、1ドル残らずドローダウンそのもの

表現はファームによって異なります。日次上限をルールではなく「目標(objective)」と呼ぶファームもあれば、結果を「一時停止」と呼ぶファームもあります。大事なのは、次の1つの問いへの答えです。日次上限に達しても、明日この口座はまだ生きているか?

$50K口座のソフトな日次上限とハードな最大損失上限残高は$50,000から始まります。$49,000の点線はソフトな日次上限で、達するとその日は停止します。$48,000の実線はハードな最大損失上限で、触れると口座は終了します。 $50K $49K ソフト:その日は終了 $48K ハード:口座が終了 1日目:−$1,000 2日目:−$1,000
簡略化した$50Kの例:ソフトな日次上限$1,000と、開始残高から測るハードな最大損失$2,000。

先物ファーム3社の説明(2026年10月確認)

以下は、2026年10月12日に各ファームの公式ヘルプセンターから確認した内容の要約です。あくまで例であり、すべてを網羅したものではありません。ファームはルールを頻繁に変えるので、頼る前にご自身のファームの最新ページを確認してください。

FundedNext Futures

  • FundedNextはこの用語をそのまま使っています。Daily Loss Limitに達すると口座はソフトブリーチとなり、その日の残りはトレードが停止され、翌日から再開できます。
  • Maximum Loss Limitを超えるとハードブリーチです。すべてのトレードが停止し、口座を有料でリセットする必要があります。
  • 日次上限には確定損失と含み損、手数料が含まれ、一部のプランにのみ適用されます(例:Rapid Dailyでは$50K口座で$1,000)。FundedNextのLegacyプランとFlexプランには日次上限がありません。

Topstep

  • Trading CombineとExpress Funded Accountでは、Daily Loss Limitは任意で、購入時に選びます(50K / 100K / 150Kで$1,000 / $2,000 / $3,000)。
  • Topstepによると、これに達してもルール違反にはなりません。保有ポジションはフラットにされ、待機注文はキャンセルされ、次のセッションの午後5時(CT)からまたトレードできます。

Apex Trader Funding

  • Apexは、EODドローダウンの評価とPerformance Accountに日次損失上限を適用しており、イントラデイドローダウンの評価には適用していません。50KのEOD評価では$1,000です。
  • Apexによると、これに達しても口座は失格になりません。ポジションは強制決済され、そのセッションの残りはトレードが停止し、上限は毎日午後6時(ET)にリセットされます。

日次上限がハードなルールで、破れば口座を失うファームもあります。だからこそ「日次損失上限$1,000」という同じ数字でも、意味がまったく違うことがあるのです。プロップファームのルール早見表では、TJが追跡している各ファームの日次上限を、公式ページへのリンク付きで載せています。

$50Kの例:ソフト2日で口座終了

簡略化した$50K口座を考えます。ソフトな日次上限が$1,000、最大損失上限が$2,000で、この例では$48,000に固定されているとします。(多くのファームでは残高が増えると最大損失がトレーリングしますが、計算をわかりやすくするために固定しています。)

曜日日次損益残高最大損失までの余力状態
月−$1,000$49,000$1,000ソフトブリーチ、その日は終了
火−$1,000$48,000$0ハードブリーチ、口座は終了

月曜日のソフトブリーチは、まだ耐えられるように感じました。口座は残っていたからです。しかし、ハードラインまでの距離は半分になっていました。火曜日には、日次上限と最大損失がどちらも同じ$1,000先にあり、「ソフト」な上限はもう何も守っていなかったのです。

実際には、さらに状況を厳しくする点が2つあります。

  • 含み損もカウントされる。FundedNextによると、含み損も日次上限にカウントされ、トレード中に含み損が最大損失に達すると、その瞬間に口座はブリーチになります。
  • 約定は上限を行き過ぎることがある。ファームが上限で強制決済するときは成行注文を使うため、相場が速く動いているときは、最終的な損失が上限ちょうどからずれることがあります。上下どちらにもです。

ファームにはソフトでも自分にはハード:個人の1日のストップを決める

ソフトな上限とは、ファームがその日のストップを代わりにかけてくれない、ということです。対策は、ファームの上限より内側に個人の1日のストップを設定し、ファームの数字ではなく自分の数字で止めるというルールを持つことです。

シンプルな決め方は、悪い日のあとに口座にフルのストップを何回分残しておきたいかを考えることです。最大損失までの余力が$2,000の場合:

個人の1日のストップフルのストップ1回後の残り余力ハードラインまでに耐えられる連続の悪い日
$1,000(ファームの上限)$1,0002
$500$1,5004
$400$1,6005

次に、1日のストップが損失1回分ではなく2〜3回分になるよう、各トレードのサイズを決めます。1日のストップが$500で1トレードのリスクが$250なら、2回負けた時点でその日は終わりです。マイクロE-mini ナスダック(MNQ)は1ポイントが1枚あたり$2なので、25ポイントのストップは1枚あたり$50、$250のリスクなら5枚(MNQ)です。無料の先物ポジションサイズ計算ツールならどの銘柄でもこの計算ができます。CMEの仕様にもとづくポイント値は先物のティック値にまとめています。

これらの数字は計算方法を示すための例であり、推奨ではありません。ストップは、あなたの戦略、口座、ファームの最新ルールによって変わります。

日次上限についてファームに確認すること

  1. 日次上限に達するとルール違反になるのか、その日が停止されるだけなのか?
  2. 含み損(未実現損失)や手数料もカウントされるのか、確定したトレードだけか?
  3. 固定のドル額か、残高や利益の段階によって変わるのか?
  4. 1日はいつ、どのタイムゾーンでリセットされるか?(Topstep:午後5時(CT)。Apex:午後6時(ET)。)
  5. 日次上限は評価とファンデッド口座で同じか?
  6. 最大損失上限はどう動くか:日末、イントラデイ、それとも固定?

答えがファームのヘルプセンターに載っていなければ、サポートに問い合わせて返信を保存しておきましょう。最大損失の動き方、つまり実際に口座を終わらせるラインについては、トレーリングドローダウンと日次損失上限の違いで解説しています。

2本のラインをトレードごとに追跡する

難しいのはルールを知ることではありません。負けている朝の10:40に、両方のラインにどれだけ近づいているかを同時に把握することです。セッション前に無料のプロップファーム ドローダウン計算ツールで確認することもできますし、トレード中は日誌に任せることもできます。

TJでは、Prop guardがファームの日次上限、最大損失、個人の1日のストップをまとめて管理し、トレードを記録するたびに更新して、上限の50%、80%、100%で警告します。主なプログラムの上限はあらかじめ入力されていますが、ファームはルールを変更するので、すべての値を編集できます。詳しくはプロップファーム向けトレード日誌のページをご覧ください。

ファームのルールは、下記の公式ヘルプページで2026年10月12日に確認したものです。必ずご自身のファームの最新ルールで確認してください。TJはトレード日誌ソフトであり、金融アドバイスではありません。

よくある質問

プロップファームのソフトブリーチとは?

口座を失格にするのではなく、トレードを一時停止させる上限(通常は日次損失上限)に達したときに起きるのがソフトブリーチです。保有ポジションは決済され、そのセッションの残りはトレードできませんが、日次のリセット後にまたトレードできます。

ハードブリーチとは?

ハードブリーチとは、口座の失格・終了につながるルール違反のことで、最も多いのは最大損失上限(ドローダウン)に触れることです。トレードを続けるには、リセットか新しい口座が必要です。

ソフトな日次損失上限はドローダウンにカウントされますか?

カウントされます。ソフトブリーチのきっかけになった損失も残高上の損失なので、最大損失上限までの余力が減ります。余力$2,000の$50K口座で、ソフト上限$1,000に達する日があると、残りは$1,000です。

すべての先物プロップファームにソフトな日次損失上限がありますか?

いいえ。日次上限がソフトまたは任意のファームもあれば、ハードなルールのファームもあり、日次上限がまったくないプランもあります。ご自身のプランについて、ファームの最新のヘルプセンターを確認してください。

ファームの上限がソフトなら、自分で1日のストップを決めるべきですか?

多くのトレーダーは、悪い日のあとも次の日に向けた余力が残るよう、ファームの上限の内側に個人の1日のストップを設定しています。適切な数字は戦略と口座によって変わります。これは計画のためのステップであり、金融アドバイスではありません。

上限を守るのは自分自身

TJはファームの日次上限、最大損失、あなた自身の1日のストップを並べて表示し、50%、80%、100%で警告します。ベータ期間中は無料です。

出典