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先物のティック値:ES・NQ・YM・RTY・CL・ゴールド

先物の基礎6分で読めます更新English

要点ESの1ティック(0.25ポイント)は$12.50、NQの1ティックは$5.00、YMは$5.00、RTYは$5.00、原油(CL)は$10、ゴールド(GC)は$10。マイクロはその10分の1、E-nanoの乗数はE-miniの100分の1です。損益 = 動いたポイント × 乗数 × 枚数。
目次
  1. 早見表
  2. ティック、ポイント、乗数:押さえるべき3つの用語
  3. 手計算で確かめられる計算例
  4. プロップ口座でティック値がより重要な理由
  5. ティック値からポジションサイズへ
  6. 手数料をティックで見る
  7. 株価指数先物の取引時間
  8. ティック値でよくある間違い
  9. 日誌で正しく管理する方法

ティックとは、先物の価格が動く最小単位のことで、そのドル価値はティックサイズに銘柄の乗数を掛けたものです。E-mini S&P 500(ES)なら、0.25指数ポイント × $50 = 1枚あたり1ティック$12.50です。

以下の数字はすべて、CME Group自身の銘柄ページと教育コンテンツから、2026年10月5日に確認したものです。プロップファーム、ブローカー、プラットフォームはどれも同じ取引所の仕様を使っているので、評価口座でも、ファンデッド口座でも、自己資金でも、これらの値は変わりません。

早見表

先物のプロップトレーダーがよく使う銘柄をまとめました。「ポイント値」は、1枚あたり1ポイント(コモディティは$1)動いたときの価値です。

銘柄コードティックサイズティック値ポイント値
E-mini S&P 500ES0.25 pt$12.50$50
Micro E-mini S&P 500MES0.25 pt$1.25$5
E-nano S&P 500NES0.50 pt$0.25$0.50
E-mini Nasdaq-100NQ0.25 pt$5.00$20
Micro E-mini Nasdaq-100MNQ0.25 pt$0.50$2
E-nano Nasdaq-100NNQ0.50 pt$0.10$0.20
E-mini DowYM1 pt$5.00$5
Micro E-mini DowMYM1 pt$0.50$0.50
E-mini Russell 2000RTY0.10 pt$5.00$50
Micro E-mini Russell 2000M2K0.10 pt$0.50$5
WTI原油CL$0.01$10.00$1あたり$1,000
マイクロWTI原油MCL$0.01$1.00$1あたり$100
ゴールド(100オンス)GC$0.10$10.00$1あたり$100
マイクロゴールド(10オンス)MGC$0.10$1.00$1あたり$10

パターンはシンプルです。マイクロはE-miniの10分の1。E-nanoの乗数はマイクロの10分の1ですが、最小ティックが2倍なので、E-nanoの1ティックはマイクロの1ティックの10分の1ではなく5分の1になります。このクセについてはE-nano先物の解説で取り上げています。

ティック、ポイント、乗数:押さえるべき3つの用語

  • ティックサイズは、取引所が認める最小の値動きです。ESは0.25刻み、YMは1ポイント刻み、RTYは0.10刻みで動きます。
  • 乗数(ポイント値)は、1ポイント動いたときのドル価値です。ESは$50 × 指数、MESは$5 × 指数。
  • ティック値 = ティックサイズ × 乗数。CME自身の例では、ESは0.25 × $50 = $12.50、原油は$0.01 × 1,000バレル = $10です。

ほかのことはすべて、1つの式から導けます。

損益 = 動いたポイント × ポイント値 × 枚数
ティックで数えるなら:動いたティック × ティック値 × 枚数

ポイントでもティックでも答えは同じです。ESの10ポイントの動きは40ティック。40 × $12.50 = $500、10 × $50 = $500です。

手計算で確かめられる計算例

ES:12.5ポイントの勝ちトレード

ESを1枚買い、12.50ポイント上で売ったとします。12.50 ÷ 0.25 = 50ティックです。

  • ES 1枚:50 × $12.50 = $625
  • MES 1枚:50 × $1.25 = $62.50
  • NES 1枚:12.50 ÷ 0.50 = 25ティック × $0.25 = $6.25

NQ:40ポイントのストップ

ストップまで40ポイント。NQ 1枚のリスクは40 × $20 = $800。MNQ 1枚なら40 × $2 = $80。NNQ 1枚なら40 × $0.20 = $8です。

原油:30セントのストップ

30セントは30ティックです。CL 1枚のリスクは30 × $10 = $300、MCL 1枚なら30 × $1 = $30です。

ゴールド:$5のストップ

ゴールドの$5.00の動きは、$0.10のティック50回分です。GC 1枚のリスクは50 × $10 = $500、MGC 1枚なら50 × $1 = $50です。

プロップ口座でティック値がより重要な理由

プロップの評価口座では、口座サイズはほぼ看板にすぎません。実際の制約はドローダウンです。最大損失$2,000の一般的な50K先物評価口座(TJが追跡している複数のファームでの数字です。ご自身のファームで確認してください)では、上のティック値は次のようになります。

銘柄1枚で$2,000を失うティック数ポイント
ES16040
MES1,600400
NQ400100
MNQ4,0001,000
CL200$2.00
GC200$20.00

NQで1日100ポイント動くのは珍しくありません。つまり、NQのフルサイズ1枚で、1回の悪い値動きだけで50Kのドローダウンを使い切ることがあります。多くのプロップトレーダーがマイクロでサイズを組むのも、枚数上限を適用する際にマイクロ10枚をミニ1枚と数えるファームがあるのも、そのためです。TJが追跡している各ファームの上限は、プロップファームのルール早見表に載せています。

ティック値からポジションサイズへ

ポイント値がわかれば、サイズは割り算1回で決まります。

枚数 = ドル建てのリスク ÷(ストップのポイント数 × ポイント値)

1トレードのリスクを$300まで、NQのストップを30ポイントとします。NQ 1枚のリスクは30 × $20 = $600で予算オーバーなので、ミニでは0枚。MNQ 1枚のリスクは30 × $2 = $60なので、$300 ÷ $60 = MNQ 5枚です。端数は必ず切り捨てます。

同じ予算で、ESのストップが6ポイントなら:ES 1枚のリスクは6 × $50 = $300なので、ES 1枚またはMES 10枚がちょうど収まります。NQ・ES・ゴールドのポジションサイズの記事ではほかのケースも取り上げています。無料の先物ポジションサイズ計算ツールを使えば、計算を任せられます。

手数料をティックで見る

コミッションと取引所手数料は、1枚ごと・片道ごとにドルでかかります。往復コストをティック値で割ると、損益ゼロにするだけで何ティック必要かがわかります。

例:手数料込みのコストが片道$1.00(往復$2.00)だとすると、ESでは0.16ティック($2.00 ÷ $12.50)、NQでは0.4ティック、MESでは1.6ティック、MNQでは4ティックです。銘柄が小さいほど、ティックに対する手数料の比率は大きくなります。ブローカーやプロップファームは独自の手数料表を公開しているので、ここの数字ではなく、そちらを使ってください。

トレードごとに手数料を記録すべき最大の理由はここにあります。MNQで1トレード平均2ティックの戦略は、コスト前なら利益が出ているように見えても、コスト後には赤字かもしれません。

株価指数先物の取引時間

CMEは、E-miniとマイクロE-miniの株価指数先物で同じ取引時間を掲載しています。日曜〜金曜の米東部時間午後6:00から午後5:00まで、毎日午後5:00〜6:00(米東部時間)に1時間のメンテナンス休止があります。E-nanoも同じGlobexのスケジュールです。

プロップファームは通常、これに独自の締め時刻を加えています。ファームごとに異なる日次の締め時刻までに、ポジションを持たない状態にする必要があります。その時刻は早見表に載せていますが、変更されることがあるので、ご自身のファームの最新ルールを確認してください。

ティック値でよくある間違い

  1. ポイントとティックを混同する。「NQで20リスクを取った」は、20ポイントなら$400、20ティックなら$100です。単位を書いておきましょう。
  2. マイクロのトレードにミニの値を使う。乗数を間違えて記録すると、$50の損失が$500の損失に見え、それ以降の統計がすべて狂います。
  3. E-nanoのティックが大きいことを忘れる。NESは0.25ではなく0.50ポイント刻みで動きます。4分の1ポイントの価格に置いた指値注文は拒否されます。
  4. 小さい銘柄の手数料を無視する。マイクロやE-nanoでは、往復コストが数ティックになることがあります。
  5. ゴールドや原油を指数ポイントと同じように扱う。CLとGCは、1バレルまたは1オンスあたりのドルで表示されます。ゴールドの「$1の動き」は10ティックです。

日誌で正しく管理する方法

各トレードはポイントと枚数で記録し、正しい乗数でのドル換算はソフトに任せましょう。そのうえで、結果をR(取ったリスクの何倍か)で見れば、MNQのトレードとESのトレードを比べられます。方法はRマルチプルの解説で紹介しています。

TJにはNQ、ES、MNQ、MESなど主要銘柄のポイント値が組み込まれているので、エントリー、エグジット、サイズを入力するだけで損益とRを計算します。先物トレード日誌のページで試すか、無料で始めることができます。

銘柄の仕様は変更されることがあります。上記の値は2026年10月5日にCME Groupのページで確認したものです。TJはトレード日誌ソフトであり、金融アドバイスではありません。

よくある質問

ESの1ティックはいくらですか?

ESの1ティックは0.25指数ポイントで、1枚あたり$12.50です(0.25 × 乗数$50)。1ポイントは$50です。

NQとMNQの1ティックはいくらですか?

NQは0.25ポイント刻みで動き、1ティック$5.00です(1ポイント$20)。MNQはティックサイズが同じで、1ティック$0.50です(1ポイント$2)。

原油先物のティック値は?

WTI原油(CL)は1バレルあたり$0.01刻みで動きます。1枚1,000バレルなので、1ティックは$10。マイクロWTI(MCL)は100バレルなので、1ティック$1です。

金先物のティック値は?

ゴールド(GC)は100トロイオンスで$0.10刻みで動くため、1ティックは$10。マイクロゴールド(MGC)は10オンスなので、1ティック$1です。

マイクロ何枚でミニ1枚分になりますか?

10枚です。マイクロE-miniの乗数はE-miniの10分の1なので、MES 10枚はES 1枚と同じドルエクスポージャーになります。枚数制限を適用する際に同じ10対1の比率を使うプロップファームもあります。ご自身のファームのルールを確認してください。

ポイントで記録して、ドルで確認

TJはNQ、ES、MNQ、MESなどのポイント値を把握し、すべてのトレードでRを計算し、プロップファームの上限を常に表示します。ベータ期間中は無料です。

出典