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マイクロ先物とミニ先物:取引サイズの選び方

先物の基礎8分で読めます更新English

要点マイクロ先物は、対応するE-miniまたは標準サイズの先物の10分の1のサイズです。NQが1ポイント$20のところMNQは$2、ESが$50のところMESは$5。サイズはひとつのテストで決まります。いつものストップでミニ1枚のリスクが、1トレードで想定している損失を超えるなら、マイクロを使います。マイクロ10枚はミニ1枚と同じエクスポージャーなので、マイクロで変わるのは刻み幅であって、1ポイントあたりのリスクではありません。
目次
  1. マイクロとミニを1つの表で比較
  2. ひとつのテスト:ミニ1枚は1トレードのリスクに収まるか?
  3. 多くのプロップトレーダーがマイクロから始める理由
  4. ミニのほうが合理的なとき
  5. プロップファームでのマイクロとミニ
  6. マイクロとミニのサイズでよくある間違い
  7. サイズを上げるためのシンプルなルール
  8. トレード日誌でサイズを正直に記録する
  9. よくある質問

マイクロ先物は、対応するE-mini(または標準サイズの先物)の10分の1のサイズです。そのため、1ポイント、1ティック、損益の1ドルにいたるまで、すべてが10分の1になります。いつものストップでミニ1枚のリスクが1トレードあたりの想定損失を超えるならマイクロ、同じ銘柄でマイクロ10枚以上が必要になるのが普通ならミニ、という選び方です。

判断はこの2文に尽きます。このガイドの残りでは数字を並べて比較し、人気の4銘柄で$50Kのプロップ口座を使ってテストを行い、マイクロとミニが1つの枚数上限を共有することが多いプロップファームで何が変わるかを説明します。

マイクロとミニを1つの表で比較

数値はすべてCME Groupの取引要項によるものです。ポイント値とは、1枚で1ポイント(原油とゴールドは$1)動いたときの価値です。

銘柄ミニ/標準マイクロティックサイズティック値(ミニ/マイクロ)ポイント値(ミニ/マイクロ)
Nasdaq-100NQMNQ0.25ポイント$5.00 / $0.50$20 / $2
S&P 500ESMES0.25ポイント$12.50 / $1.25$50 / $5
WTI原油CL(1,000バレル)MCL(100バレル)$0.01$10 / $1$1あたり$1,000 / $100
ゴールドGC(100オンス)MGC(10オンス)$0.10$10 / $1$1あたり$100 / $10

ティックサイズはどちらも同じで、変わるのは乗数だけです。CMEの株価指数マイクロは、CME GlobexでE-miniと同じ時間帯(日曜〜金曜、ET午後6:00〜午後5:00)に取引され、同じ指数に連動し、同じ価格が表示されます。マイクロWTI原油は差金決済ですが、標準のCLは現物受け渡しです。これが関係するのは満期まで保有する場合だけで、プロップ口座ではそのずっと前に通常は決済されます。ダウやラッセルを含む全一覧は先物のティック値にあります。

MNQ 10枚はNQ 1枚と同じ1ポイントあたり$20のNQ 1枚のブロックは、1ポイントあたり$2のMNQブロック10個と同じ幅です。 NQ 1枚 = $20/ポイント MNQ 10枚 × $2/ポイント = $20/ポイント
エクスポージャーは同じで、刻みが細かい:マイクロ10枚は分けられますが、ミニ1枚は分けられません。

ひとつのテスト:ミニ1枚は1トレードのリスクに収まるか?

サイズは口座サイズではなく、ストップから決まります。計算式はどの銘柄でも同じです。

枚数 = 1トレードのリスク ÷(ストップのポイント数 × ポイント値)

最大損失上限までの余裕が$2,000ある$50Kのプロップ口座で、1トレードあたり$200のリスクを取るプランを考えます(ラインに達するまでフルの損失10回分)。代表的なストップ幅で、4銘柄のテストをしてみます。

銘柄とストップミニ1枚のリスク$200に収まる?マイクロ1枚のリスク$200に対するマイクロ枚数
ナスダック、25ポイント25 × $20 = $500いいえ25 × $2 = $50MNQ 4枚 = $200
S&P 500、8ポイント8 × $50 = $400いいえ8 × $5 = $40MES 5枚 = $200
原油、20セント20ティック × $10 = $200ちょうど20ティック × $1 = $20MCL 10枚 = $200
ゴールド、$4.0040ティック × $10 = $400いいえ40ティック × $1 = $40MGC 5枚 = $200

4銘柄のうち3銘柄で、ミニ1枚ではプランの2倍のリスクになります。それでもミニでトレードすれば、セットアップに対して狭すぎるストップにするか、想定の2倍の損失を受け入れるかのどちらかです。マイクロならその選択をしなくて済みます。原油は境界のケースです。CL 1枚はちょうど収まりますが、ストップを25セントにする必要があるときにそれ以上小さくできません。MCLなら8枚($200)に減らしてプランどおりに保てます。

無料の先物ポジションサイズ計算ツールなら、どのストップ・どの銘柄でもこの計算ができます。ほかの例はNQ・ES・ゴールドのポジションサイズで紹介しています。

多くのプロップトレーダーがマイクロから始める理由

刻みが細かい

刻みが小さいほど、切り捨てによるロスが少なくなります。予算$300でナスダックのストップが20ポイントなら、NQ 1枚のリスクは$400なので、トレードできる枚数はゼロです。MNQは1枚$40なので、MNQ 7枚で$280のリスクとなり、プランとの差は$20以内です。

分割決済

NQ 1枚では、全部持つか全部手仕舞うかしかありません。MNQ 10枚なら、最初の目標で半分を利確して、残りを管理できます。+20ポイントでMNQ 5枚を売れば5 × 20 × $2 = $200を確定でき、残りの5枚はポジションを持ったままにできます。

小さなドローダウンでの余裕

評価口座のドローダウンは、表示上の口座サイズに比べて小さいものです。最大損失$2,000は、25ポイントのストップでNQのフル損失4回分、MNQ 1枚なら40回分です。マイクロなら、プランで何回の損失に耐えるかを自分で選べます。

学ぶコストが安い

ミスのコストが10分の1で済みます。そのため、新しいセットアップを試すときや、休みのあとに復帰するときに、数字が重くなる前のサイズとしてマイクロは理にかなっています。

ミニのほうが合理的なとき

マイクロでも、枚数を増やせば1ポイントあたりのリスクが低くなるわけではありません。MNQ 10枚はNQ 1枚とまったく同じように動きます。同じ銘柄でマイクロ10枚以上が必要になるのが普通になったら、2つの理由からミニを検討しましょう。

  • 手数料は1枚ごとにかかる。マイクロ10枚なら、手数料も取引所手数料も10回分です。多くの手数料体系では、マイクロの手数料はミニの10分の1をかなり上回るため、同じエクスポージャーでもマイクロのほうが高くつきます。ご自身の手数料表で、往復あたりのマイクロ10枚とミニ1枚のコストを比べてください。
  • 管理する注文が少ない。注文が10本ではなく1本なら、発注・変更・日誌への記録がシンプルになります。

両方を組み合わせるトレーダーも多くいます。ポジションの大部分をミニ1〜2枚で持ち、マイクロでリスクを微調整するやり方です。予算$1,000でNQのストップが18ポイントなら、NQ 2枚($720)とMNQ 7枚($252)で$972のリスクになります。

プロップファームでのマイクロとミニ

ほとんどの先物プロップファームでは両方のサイズを取引できますが、枚数上限は通常、両方をまとめて対象にします。一部のファームでは、マイクロはミニに対して10:1の比率でカウントされます。たとえばTopstepは、Trading Combineで“micros and minis count at a 10:1 ratio”(マイクロとミニは10:1の比率でカウントされる)と明記しており、最大ポジションを$50K口座でミニ5枚またはマイクロ50枚、$100Kで10枚または100枚、$150Kで15枚または150枚としています(2026年10月19日確認)。

10:1のルールでは、NQ 3枚とMNQ 20枚でミニ5枚分となり、$50Kの上限にすでに達します。ほかのファームでは、マイクロに別の上限を設けていたり、残高に応じて増えるスケーリングプランを使っていたり、異なる比率を適用していたりするので、ご自身のプランについてファームの最新ルールを確認してください。プロップファームのルール早見表から各ファームの公式ページにアクセスできます。

プロップ口座では手数料の扱いも異なります。評価料金に手数料を含めているファームもあれば、1枚ごとの手数料が日次損失上限やドローダウンに計上されるファームもあります。手数料が上限に計上される場合、マイクロ10枚はミニ1枚より早く上限に達します。

マイクロとミニのサイズでよくある間違い

  • シンボルを間違えて記録する。MNQ 2枚で30ポイントの勝ちは30 × $2 × 2 = $120です。NQとして記録すると、日誌には$1,200と表示されます。1文字の間違いで、統計に10倍の誤差が入り込みます。
  • マイクロなら安全だと思い込む。MNQ 30枚はNQ 3枚分のリスクです。1枚あたりのサイズより、合計のほうが重要です。
  • ドローダウンではなく口座サイズでサイズを決める。余裕が$2,000の$50K評価口座は、サイズの計算上は$2,000の口座と同じです。トレーリングドローダウンと日次損失上限の違いを参照してください。
  • さらに小さいサイズを忘れる。CMEはE-nanoの株価指数先物も上場しており、乗数はマイクロの10分の1です。詳しくはE-nano先物の解説で取り上げています。ご自身のプラットフォームとファームが対応しているか確認してください。

サイズを上げるためのシンプルなルール

多くのプランが崩れるのはサイズを変えるときです。だからルールは機械的にし、必要になる前に書き出しておきましょう。

  1. 1トレードあたりのリスクを固定して(たとえば$200)、マイクロから始める。
  2. サイズを上げるのは、事前に決めたスケジュール(たとえば毎月)のときだけ。セッション中には決して上げない。
  3. リスクは小刻みに上げ(たとえば$200から$250へ)、マイクロのままでいる。
  4. 新しいリスクで、いつものストップにマイクロ10枚以上が必要になったときだけミニに切り替える。
  5. ドローダウンの余裕が縮んだら、同じルールでサイズを下げる。

これらの数字は計算を説明するためのもので、推奨ではありません。適切なサイズは、ご自身の戦略、口座、ファームの最新ルールによって変わります。

トレード日誌でサイズを正直に記録する

サイズは知らないうちにずれていきます。各銘柄のポイント値を把握しているトレード日誌なら、それが見えます。ドル建ての1トレードあたりのリスク、予定したサイズと実際にトレードしたサイズの違い、そして追加したマイクロが負けのあとだったかどうか。TJではすべてのトレードがシンボル付きで記録されるため、MNQとNQは正しく評価され、Prop guardがファームの日次上限と最大損失を、保有中のリスクの横に表示します。約定履歴はトレードのインポートガイドに沿ってプラットフォームから取り込むか、手動で記録できます。

取引要項はCME Groupの公式ページで、ファームの上限はTopstepのヘルプセンターで、2026年10月19日に確認したものです。必ずご自身のファームの最新ルールで確認してください。TJはトレード日誌ソフトであり、金融アドバイスではありません。

よくある質問

マイクロ先物とミニ先物の違いは何ですか?

マイクロは、対応するE-miniまたは標準サイズの先物の10分の1のサイズです。ティックサイズは同じですが、乗数が10分の1になります。MNQは1ポイント$2でNQは$20、MESは$5でESは$50です。

マイクロ何枚でミニ1枚になりますか?

10枚です。MNQ 10枚はNQ 1枚と1ポイントあたり同じドル建てエクスポージャーを持ち、MES 10枚はES 1枚と同じです。一部のプロップファームでは、枚数上限でもマイクロをミニに対して10:1でカウントします。

初心者はMNQとNQのどちらをトレードすべきですか?

サイズは経験だけでなく、ストップと想定するリスク額で決まります。いつものストップでNQ 1枚のリスクが1トレードあたりの想定損失を超えるなら、合うサイズはMNQです。これはサイズの確認方法であり、金融アドバイスではありません。

マイクロ先物のほうが取引コストは安いですか?

1枚あたりの金額は安くなりますが、手数料は1枚ごとにかかります。同じエクスポージャーなら、マイクロ10枚の手数料は通常ミニ1枚より高くなるので、10枚以上トレードするようになったら、ご自身の手数料表で比べてください。

同じプロップ口座でマイクロとミニの両方を取引できますか?

ほとんどの先物プロップファームではできますが、1つの枚数上限を共有することが多いです。たとえばTopstepは、マイクロとミニを10:1でカウントします。ご自身のプランについて、ファームの最新ルールを確認してください。

すべての銘柄を正しい価値で記録

TJはMNQとNQ、MESとESを正しいポイント値で記録し、リスクをドルで表示して、すべてのトレードの横にファームの上限を表示します。ベータ期間中は無料です。

出典